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2025.8.6

パートナーがあなたのスマホを見たがる時は心の境界線を確認しよう

あなたのスマホを見たがるパートナーの心理には、「境界線(バウンダリー)」の課題が隠れていることがあります。境界線とは、自分と相手の心や時間、持ち物などの“領域”を尊重し合うための目に見えない線のことです。

本来、スマホはその人のプライベート空間であり、境界線の内側にあるもの。もし相手の許可なく覗いたり見せることを強要したら、その線を越える行為です。しかし、それを「見たい」と感じる背景には、不安や疑念、安心を得たい欲求があります。過去に裏切られた経験や、あなたとのコミュニケーション不足から「境界線を越えてでも確かめたい」という心理が生まれることもあります。

一方で、境界線が健康に保たれている関係では、「見ない自由」「見せる安心感」が共存します。あなたがスマホを隠さず、パートナーも無理に見ようとしない。この相互尊重こそが信頼の土台です。

スマホを巡る摩擦は、単なる“物”の問題ではなく、心の距離感や信頼関係のバロメーター。境界線を意識することで、覗く・隠すという対立から、「安心して任せられる関係」へとシフトできるのです。

推薦図書:ネドラ・グローバー・タワブ、レイチェル・ヘラー (2022). 心の境界線 穏やかな自己主張で自分らしく生きるトレーニング. 学研プラス

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2025.6.15

結婚生活には幸福感の共有と共通する目標が必要

結婚生活には愛情以外に幸福感の共有と二人に共通する目標が必要です。そして愛情だけで結婚生活を乗り切っていくのは難しいようです。なぜでしょうか?

結婚理由で多いのは「好きだから」、離婚理由で多いのは「性格の不一致」

結婚理由では「好きだから」とか「好きで一緒に暮らしたいから」などをよく見聞きするように思います。その次には「子供を授かったから」や「経済的な理由」などです。逆に離婚理由の1位は「性格の不一致」です。それから「経済的な理由(生活費などを入れてくれない)」や「肉体的/精神的な暴力」「浮気」などが続くようです。

好きだから結婚して好きじゃなくなったら離婚?

「性格の不一致」とは価値観、生活習慣、育ち、ライフスタイル、人格、その他もろもろの違いを意味します。結婚した2人に一致していないことがあるのは当たり前です。離婚にいたったのは「好き」という気持ちが薄れていって違いが我慢できなくなった結果かもしれません。

愛情以外に必要なこと

お互いの違いがストレスになると時間とともに気持ちが変わっていくのは仕方がないことなのかもしれません。愛情一本で結婚生活に挑んでも気持ちが変わってしまったら残念ながらどうしようもありませんね。ワシントン大学の研究では夫婦関係が長く続く人たちには次のような特徴が見られたそうです。

・お互いを尊敬して一緒にポジティブな感情(幸福感情)を共有している

・共通の目標や目的を持っている

*尊敬:相手の長所(魅力的な点)を認め、自分にとって尊い人として敬うこと

*ポジティブな感情の例:喜び、感謝、やすらぎ、興味、希望、誇り、愉快、鼓舞、畏敬、愛

この2つのことは親友との関係に重なる感じがします。確かに親友だと許せることが夫婦だと許せないなんてこともありますね。さあ、皆さんはいかがでしょうか?

推薦図書:ジョン・M・ゴットマン、ナン・シルバー (2017). 結婚生活を成功させる七つの原則. 第三文明社

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2025.6.15

夫婦関係に大切なのは心の親密さ

夫婦が良い関係を築くのに大切なのは心の親密さです。親密な関係においては、互いの内面に直に触れるような体験ができます。内面の世界とは、考え方や感性、信条や好み、リズムや心象、どんな体験をしてきたか、そして自身の経験や取りまく環境などを自分の価値観に基づいて説明するものなどです。

カップルは親密になると、互いの内面を知ることができるので気兼ねなくそれを話題にでき、互いのリズム(コミュニケーションの)を心得ているので自然に息を合わせられます。その結果、パートナーの気持ちが感じられ、考えていることも何となくわかるようになります。まるで互いの内面が触れ合えるほど近くにいるかのようにです。

親密な関係の具体的な効果

自分の気持ちや考えを率直に表現できる(自己開示できる)と

心の仮面を外せる、自己表現時の負担(気遣い)が減る、気が楽になる → ストレス減少

共感されると

認められた、受け入れてもらえた → 安心感

理解を示されると

わかってもらえた → 信頼感

気遣いを示されると

大切にされている、嬉しい、ジーンと来る感じ → 幸福感

日常生活でこれらのポジティブな感情を得られる機会は少ないので、多くの人が親密な関係を求めるのは自然なことかもしれません。日々、人間関係で多くの課題やストレスを抱えていたり、自分をとりまく環境の中で孤独感や不安感をつのらせている人は多いように思います。むしろ、その方が一般的かもしれませんが親密な関係を無理に求めるあまりに大切な人間関係を壊してしまう人たちがいるのも現実です。急ぎすぎたり、相手の許容できる範囲を超えて近づきすぎたりと。うまく親密な関係を築けているカップルもいれば、それができないカップルもいます。互いのことを客観的に理解し、効果的に関係を築いていくスキルを身につけて安心できる楽しい毎日を過ごしたいですね。

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2025.5.31

一人の時間が欲しい v.s. もっと一緒にいたい

これはけっこう大変です。なぜならどちらも欲求不満でストレスをためているのに両方が満足する方法は簡単に見つからないから。
いろいろな原因が考えられますが、まずは二人の愛着スタイルを確認することをオススメします。4つのスタイルがあると言われていて、そのスタイルの組み合わせによってはよくこのようなことが起きるようです。もし違ったらラッキーと思ってください。でも、当てはまっていたら二人で真剣に取り組む必要があるでしょう。
今回参考にして欲しいのはアミール・レバインさんとレイチェル・ヘラーさんの共著「異性の心を上手に透視する方法」です。キャチーなタイトルにしたかったのでしょうが誤解を招く書名かもしれません。でも内容はとても真面目な本です。これを読んでも読心術は身につきませんし、異性に限定した話でもないのですが⋯
誰かと親密な関係になろうとする時に作用する心の働きの1つ「愛着システム(アタッチメントシステム)」について分かりやすく解説している本です。
二人の「愛着システム」の特徴を理解すれば、
・なぜ二人が正反対の欲求を抱いているのか?
・その状況に対処するためには?

これらのヒントが見つかるでしょう。

推薦図書:アミール・レバイン、レイチェル・ヘラー (2016). 異性の心を上手に透視する方法. プレジデント社

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2025.5.27

結婚生活で寂しいと感じる時は二人の「親密さ」に注目しよう

結婚生活で寂しいと感じる時は二人の「親密さ」に注目してみましょう。以前はそうでもなかったのに、このところ寂しさが頭をもたげてくるなんてことはありませんか?

・恋愛感情が薄れてきた
・生活スタイルが変わった
・一緒に過ごす時間が足りない
・一緒にいてもパートナーが遠く感じる
・会話をしても分かりあえた感じがしない

時間とともに恋愛の情熱が薄れてきたと感じたら次の段階に進む時かもしれません。情熱は積極的に一緒の時間を作ろうとしたり物理的に近くにいようと努力する原動力になります。その原動力が弱まってくると徐々に一緒に過ごしていた時間を仕事や趣味や交友関係に振り向けるようになります。それ自体は社会生活のためにバランスを取るという面もあり必ずしも悪いとは限りません。情熱以外の面で二人の関係性を見直してみてはいかがでしょう。
仕事など様々な理由で互いが一緒の時間を作るのが難しい場合もあるでしょう。限られた二人の時間を大切にすると同時に一人の時間をいかに充実させるかが大切です。
一緒にいる時間が充分あるのに寂しさを感じる場合は少し注意したほうが良いかもしれません。物理的には近くにいるのに心は離れていたり互いに向き合っていなかったり。片方が一人でスマホやゲームに集中しているなどはわかりやすいですが、そうではない場合は二人の「親密さ」を気にしてみましょう。
親密な関係性ができていると互いに気持ちや考えを率直に伝えることも受け取ることもできます。そして他の人よりも安心して一緒にいられるでしょう。この安心感は場合によっては物理的に離れていても感じることができます。野末武義さんの書籍「夫婦・カップルのためのアサーション」に分かりやすく整理されているので、もっと親密な関係を築きたいと感じた方は参考にしてください。

推薦図書:野末武義 (2015). 夫婦・カップルのためのアサーション. 金子書房

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2025.5.22

愛情や思いやりが伝わらない時は伝え方を見直してみよう

愛情や思いやりが伝わらないなあと思う時は伝え方を見直してみましょう。毎年の結婚記念日に花束を贈っている人がいました。当人は自分がどれだけパートナーを愛しているのかを我々に話したかったようです。一人が「で、どうだった?」とお相手の反応を尋ねました。すると、その方は少し表情を曇らせました。お相手は「あ、花なんだ」とだけ言っていたそうです。どうやら期待した反応とは違ったようです。
こういったことは日常生活でもよく起こりますね。愛する人に喜んで欲しい、役に立ちたいといった気持ちは自然なものです。そして、行動に移した時には気持ちを受け取ってもらえたという実感が欲しいのも自然なことです。ですが実際には、パートナーの反応が思ったほどではなかったり。こういったことが繰り返されてストレスをためる方もいます。
どうも伝わらないなあと感じたら、伝え方を見直してみるのも手です。愛情を伝えたい、思いやりたい時には、お相手がそれを実感できる方法でないとすれ違いのもとになります。自分の想いだけで行動したら、お相手は単なる押しつけに感じるかもしれません。どんな時に、何をされた時に自分からの思いやりや愛情を実感したかを具体的にお相手と話してみましょう。ただし、突然きかれてもすぐには思い出せないことが多いので参考になるものがあります。
ゲーリー・チャップマンさんの書籍「愛を伝える5つの方法」に一般的な5つのパターンが紹介されています。お相手が愛情を実感できるものはありますか?あなたが好んでするものはありますか?
・ほめたり感謝するなどの言葉
・二人で一緒に過ごす時間
・贈り物
・思いやる行動、行為
・スキンシップ

この5つのどれかに当てはまるとは限りませんが、具体例が書かれているので自分たちの場合を思い出したり整理するのに役立つと思います。他のカップルにはない自分たちだけのパターンが見つかるかもしれませんね。

推薦図書:ゲーリー・チャップマン (2007). 愛を伝える5つの方法. いのちのことば社

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2025.5.19

愛情に違和感や不安を感じた時は「愛の三角理論」でチェックしよう

夫婦の愛情に違和感や不安を感じた時は「愛の三角理論」でチェックしてみましょう。

まず、今のあなただったらどうしますか?

・愛情を試す
・話し合う
・様子を見る

この中で一番のおすすめは「話し合う」です。
「愛情を試す」という行為は期待どおりにならないとガッカリして不安が増したりします。期待どおりだったとしてもそれで安心できるとは限りません。
「様子を見る」はあなたが自分の気持ちを上手にコントロールできる人ならば選択肢の1つかもしれません。ただその結果、なにも変わらなければ次の行動に進むことになるでしょう。
「話し合う」は率直にできれば、あなたの違和感や不安といった気持ちをパートナーに知ってもらえます。そこから互いの理解を深めたり誤解を解いたりする一歩を踏み出すこともできるでしょう。
ただ、いざ話し合うとなると途端に言葉が出てこなくなることが多いのではないでしょうか。こんな時に話し合いのキッカケとして役に立つのが愛の三角理論です。これはアメリカの心理学者スタンバーグさんが考えた愛情を3つの特徴から見てみるものです。

3つの特徴とは、
・パッション:情熱
・インティマシー:親密さ
・コミットメント:約束や合意

「パッション」は多くの人が恋愛状態の時に感じる気持ちや衝動、身体的欲求のことです。
「インティマシー」とは心理的な親密さです。心理的に親密だと自分の気持ちや考えを素直に表現できます。互いの信頼感がベースとなるのでお相手が自分の味方で裏切らない存在であると実感しているか、実際に気持ちを素直に伝えているか振り返ってみてください。
「コミットメント」は単なる約束よりも積極的に実行する意思と行動が伴うものです。ただ、一方が勝手にコミットメントしていると思い込んでいる場合も多いので具体的に言葉にして確認するほうが良いでしょう。もし何も約束していない場合は「覚悟」に置きかえて話を切り出すのはいかがでしょう。付き合い始めるのに、結婚を決意するのに何か覚悟することがあったか尋ねてみるところから始めてみると具体的な話になりやすいかもしれません。

推薦図書では3つの特徴のスコアが確認できます。質問内容から自分が理想と思うそれぞれのスコアを考えて今の状態とくらべたり、パートナーに期待する愛情スコアと今とのギャップを確認して二人の愛情について話し合う材料にできるでしょう。各スコアは満点だから良いというわけではないので、自分たちに合った点数を考えましょう。

一般的に時間の経過とともに「パッション」は弱くなっていくようです。つまり、夢のような恋愛期間が終わり現実の生活に戻るということでしょう。愛情を長続きさせるには「インティマシー」と「コミットメント」に注目することが大切なようです。

推薦図書:越智啓太 (2015). 恋愛の科学. 実務教育出版

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2022.11.8

幸せな家庭を築くために:家庭を強くするツールとしての結婚教育 Vol.3

アメリカ合衆国議会の合同経済委員会のWebサイトに掲載されたレポート「幸せな家庭を築くために:家庭を強くするツールとしての結婚教育」についてご紹介する3回目です。

今回はレポートで取り上げられている「結婚と人間関係の教育」の代表的なものをご紹介します。

青少年向けの人間関係のリテラシー教育

不健全な関係の回避、愛に関する神話、健全なコミュニケーションスキルの構築などのトピックを扱う 。

*愛に関する神話:幸せな結婚を維持するには愛だけで十分だと信じ、幸せな夫婦は関係に取り組む必要がないという信念、等々

・真剣に交際しているカップルや婚約中のカップルを対象とした婚前教育

カップルが結婚への準備や相性を見極めることに重点を置き、健全な人間関係を築くためのスキルを教える。

未婚の親や親になる人を対象とした関係構築教育

結婚前教育と同様のテーマを扱うが、子育てなどのテーマも取り上げる。

既婚カップルのための結婚強化教育

カップルが結婚生活を強化する手助けに焦点を当て、次のようなさまざまなトピックを扱う。

トピック:家計管理、夫婦喧嘩への対処、継親(いくつかの結婚教育は特に混合家族のカップルを対象としています)、義理の親との関係の対処

離婚の過程にあるカップル、または真剣に離婚を考えているカップルのための離婚オリエンテーション教育

カップルが離婚または和解が最も適切な方向であるかどうかを判断することの支援に重点を置いている。離婚に関する研究の概要(例:離婚が子どもに与える影響、悩める関係が改善する可能性)を参加者に提供し、訴訟ではなく調停など離婚プロセスで利用できる選択肢に慣れ親しませるのに役立つ。

地域的な健全な結婚教育

健全な結婚プログラムに正式に参加している人数を超えてクリティカルマスに達することを目標とし、健全な結婚の教育を地域全体に普及させる。 この種の教育は、地域全体の個人やカップルにコースを提供するだけでなく、例えば公共広告キャンペーンや公共イベントを通じて教育を提供することも含まれる。

青少年向けの人間関係教育から離婚オリエンテーションまで幅広いカリキュラムが提供されているのがわかります。

参考:Building a Happy Home: Marriage Education as a Tool to Strengthen Families

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2022.11.7

幸せな家庭を築くために:家庭を強くするツールとしての結婚教育 Vol.2

アメリカ合衆国議会の合同経済委員会のWebサイトに掲載されたレポート「幸せな家庭を築くために:家庭を強くするツールとしての結婚教育」についてご紹介する2回目です。

今回は導入と結論で展開されているレポートの主張をご紹介します。

導入部分の主張

  • ・結婚はカップルを安心できる長期的な関係で結びつけることができる
  • ・健全な結婚はカップルの生活満足度の向上、経済的な豊かさ、身体的・精神的な健康を向上させる
  • ・子どもの学歴、経済的安定、精神的・身体的健康に関して良い結果を得る可能性が高くなる

結婚は安定した家庭生活の基盤として機能し、長期にわたってより安心できる関係で結びつけることができます。健全な結婚は、生活満足度の向上、経済的な豊かさ、身体的・精神的な健康など、大人にとって良い結果につながります。そして、このようなメリットは夫婦間だけにとどまりません。健全で安定した結婚生活を送る両親のもとで育った子どもは、学歴、経済的安定、精神的・身体的健康に関して良い結果を得る可能性が高くなります。結婚していない家庭で育った子どもでも、結婚している親が多い地域で育てば、社会移動(社会における地位などを自由に改善すること)を経験する可能性が高くなります。 逆に、家庭崩壊は家族にとってより悪い結果をもたらし、(その増加は)より広い地域社会にとってのコストとなります。

 

結論部分の主張

  • ・「結婚と人間関係の教育」は夫婦関係を強化し、一人一人が健全な関係と結婚を築けるようにするための効果的なツールである
  • ・自治体や地域の指導者はもっと「結婚と人間関係の教育」を活用する努力をするべきだ
  • ・「健全な結婚と人間関係の教育」は、より多くの大人と子供、地域が安定した家庭生活の恩恵を受ける可能性を高める

全体として、「結婚と人間関係の教育」が、カップルの関係を強化し、一人ひとりが健全な関係と結婚を築けるようにするための効果的なツールになり得ることを示す証拠があります。「結婚と人間関係の教育プログラム」の効果は大きくはありませんでしたが、これらのプログラムが、低所得で関係性に大きな課題を抱えるカップルであっても、個人やカップルにメリットがあることを示す証拠が増えています。州や地域の指導者は、自分たちが影響を及ぼすことができる人々が健全な結婚を築いて維持できるように「結婚と人間関係の教育」を活用する努力をもっとするべきです。

全米のいくつかの地域団体や信仰に基づく団体が、「健全な結婚と人間関係の教育」を提供するために活動しており、いくつかの州は、州全体のイニシアチブを通じてこの種の教育を拡大することにも積極的です。他の地域や州の指導者は、これらの例を参考にすることができます。社会のさまざまな機関が力を合わせれば、より多くのアメリカ人が健全な結婚生活を築き、維持するために必要なツールを手に入れ、より多くの大人と子供、地域が安定した家庭生活の恩恵を受ける可能性を高めることができるのです。

参考:Building a Happy Home: Marriage Education as a Tool to Strengthen Families

 

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2022.11.6

幸せな家庭を築くために:家庭を強くするツールとしての結婚教育 Vol.1

今回からアメリカ合衆国議会の合同経済委員会のWebサイトに掲載されたレポート「幸せな家庭を築くために:家庭を強くするツールとしての結婚教育」についてご紹介します。

合同経済委員会とは
合同経済委員会(JEC)は、議会が 1946 年の雇用法を成立させたときに創設されました。この法律のもと、議会は大統領の経済諮問委員会(CEA)と経済合同委員会という2つの諮問委員会を設置しました。これらの委員会の主な任務は、経済状況を検討し、経済政策の改善を勧告することです。

なぜ政府は結婚教育に取り組んでいるのか
アメリカでは、指導者やコミュニティが結婚と家族を強化するために様々なアプローチを取ることができることを社会関係資本プロジェクトの「家族の安定性に関する報告書」が示唆しており、「結婚と人間関係の教育」は人々が健全な結婚を構築し維持するための知識とスキルを身につけることを目的とし、結婚と家族を強化するための可能性のある手段の一つとされています。

政策としての取り組み
「健全な結婚と人間関係の教育」は以前から存在していましたが、2000年代前半にジョージ・W・ブッシュ政権が「健全な結婚イニシアチブ」を実施したことで新たに注目を集めました。 現在は「健全な結婚と人間関係の教育イニシアチブ」と呼ばれており、様々な結婚と人間関係の教育活動に使用できる資金を州に提供する連邦助成制度となっています。この活動には、婚前教育プログラム、結婚指導、高校教育プログラム、健全な結婚に関する公共広告キャンペーンなどが含まれます。 これらのプログラムに対する資金は、2021年度にはおよそ7500万ドル(1ドル120円換算で90億円)でした。

次回は
レポートの結論についてご紹介する予定です。

参考:Building a Happy Home: Marriage Education as a Tool to Strengthen Families

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