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2025.5.31

一人の時間が欲しい v.s. もっと一緒にいたい

これはけっこう大変です。なぜならどちらも欲求不満でストレスをためているのに両方が満足する方法は簡単に見つからないから。
いろいろな原因が考えられますが、まずは二人の愛着スタイルを確認することをオススメします。4つのスタイルがあると言われていて、そのスタイルの組み合わせによってはよくこのようなことが起きるようです。もし違ったらラッキーと思ってください。でも、当てはまっていたら二人で真剣に取り組む必要があるでしょう。
今回参考にして欲しいのはアミール・レバインさんとレイチェル・ヘラーさんの共著「異性の心を上手に透視する方法」です。キャチーなタイトルにしたかったのでしょうが誤解を招く書名かもしれません。でも内容はとても真面目な本です。これを読んでも読心術は身につきませんし、異性に限定した話でもないのですが⋯
誰かと親密な関係になろうとする時に作用する心の働きの1つ「愛着システム(アタッチメントシステム)」について分かりやすく解説している本です。
二人の「愛着システム」の特徴を理解すれば、
・なぜ二人が正反対の欲求を抱いているのか?
・その状況に対処するためには?

これらのヒントが見つかるでしょう。

推薦図書:アミール・レバイン、レイチェル・ヘラー (2016). 異性の心を上手に透視する方法. プレジデント社

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2025.5.27

結婚生活で寂しいと感じる時、

以前はそうでもなかったのに、このところ寂しさが頭をもたげてくるなんてことはありませんか?
そんな時は二人の「親密さ」に注目してみましょう。

・恋愛感情が薄れてきた
・生活スタイルが変わった
・一緒に過ごす時間が足りない
・一緒にいてもパートナーが遠く感じる
・会話をしても分かりあえた感じがしない

 時間とともに恋愛の情熱が薄れてきたと感じたら次の段階に進む時かもしれません。情熱は積極的に一緒の時間を作ろうとしたり物理的に近くにいようと努力する原動力になります。その原動力が弱まってくると徐々に一緒に過ごしていた時間を仕事や趣味や交友関係に振り向けるようになります。それ自体は社会生活のためにバランスを取るという面もあり必ずしも悪いとは限りません。情熱以外の面で二人の関係性を見直してみてはいかがでしょう。
 仕事など様々な理由で互いが一緒の時間を作るのが難しい場合もあるでしょう。限られた二人の時間を大切にすると同時に一人の時間をいかに充実させるかが大切です。
 一緒にいる時間が充分あるのに寂しさを感じる場合は少し注意したほうが良いかもしれません。物理的には近くにいるのに心は離れていたり互いに向き合っていなかったり。片方が一人でスマホやゲームに集中しているなどはわかりやすいですが、そうではない場合は二人の「親密さ」を気にしてみましょう。
 親密な関係性ができていると互いに気持ちや考えを率直に伝えることも受け取ることもできます。そして他の人よりも安心して一緒にいられるでしょう。この安心感は場合によっては物理的に離れていても感じることができます。野末武義さんの書籍「夫婦・カップルのためのアサーション」に分かりやすく整理されているので、もっと親密な関係を築きたいと感じた方は参考にしてください。

推薦図書:野末武義 (2015). 夫婦・カップルのためのアサーション. 金子書房

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2025.5.22

愛情や思いやりが伝わらないなあと思う時、

 毎年の結婚記念日に花束を贈っている人がいました。当人は自分がどれだけパートナーを愛しているのかを我々に話したかったようです。一人が「で、どうだった?」とお相手の反応を尋ねました。すると、その方は少し表情を曇らせました。お相手は「あ、花なんだ」とだけ言っていたそうです。どうやら期待した反応とは違ったようです。
 こういったことは日常生活でもよく起こりますね。愛する人に喜んで欲しい、役に立ちたいといった気持ちは自然なものです。そして、行動に移した時には気持ちを受け取ってもらえたという実感が欲しいのも自然なことです。ですが実際には、パートナーの反応が思ったほどではなかったり。こういったことが繰り返されてストレスをためる方もいます。
 どうも伝わらないなあと感じたら、伝え方を見直してみるのも手です。愛情を伝えたい、思いやりたい時には、お相手がそれを実感できる方法でないとすれ違いのもとになります。自分の想いだけで行動したら、お相手は単なる押しつけに感じるかもしれません。どんな時に、何をされた時に自分からの思いやりや愛情を実感したかを具体的にお相手と話してみましょう。ただし、突然きかれてもすぐには思い出せないことが多いので参考になるものがあります。
 ゲーリー・チャップマンさんの書籍「愛を伝える5つの方法」に一般的な5つのパターンが紹介されています。お相手が愛情を実感できるものはありますか?あなたが好んでするものはありますか?
・ほめたり感謝するなどの言葉
・二人で一緒に過ごす時間
・贈り物
・思いやる行動、行為
・スキンシップ

この5つのどれかに当てはまるとは限りませんが、具体例が書かれているので自分たちの場合を思い出したり整理するのに役立つと思います。他のカップルにはない自分たちだけのパターンが見つかるかもしれませんね。

推薦図書:ゲーリー・チャップマン (2007). 愛を伝える5つの方法. いのちのことば社

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2025.5.19

パートナーの愛情に違和感や不安を感じた時、

あなたはどうしますか?

・愛情を試す
・話し合う
・様子を見る

この中で一番のおすすめは「話し合う」です。
「愛情を試す」という行為は期待どおりにならないとガッカリして不安が増したりします。期待どおりだったとしてもそれで安心できるとは限りません。
「様子を見る」はあなたが気持ちを上手にコントロールできる人ならば選択肢の1つかもしれません。ただその結果、なにも変わらなければ次の行動に進むことになるでしょう。
「話し合う」は率直にできれば、あなたの違和感や不安といった気持ちをパートナーに知ってもらえます。そこから互いの理解を深めたり誤解を解いたりする一歩を踏み出すこともできるでしょう。
ただ、いざ話し合うとなると途端に言葉が出てこなくなることが多いのではないでしょうか。こんな時に話し合いのキッカケとして役に立つのが愛の三角理論です。これはアメリカの心理学者スタンバーグさんが考えた愛情を3つの特徴から見てみるものです。

3つの特徴とは、
・パッション:情熱
・インティマシー:親密さ
・コミットメント:約束や合意

「パッション」は多くの人が恋愛状態の時に感じる気持ちや衝動、身体的欲求のことです。
「インティマシー」とは心理的な親密さです。心理的に親密だと自分の気持ちや考えを素直に表現できます。互いの信頼感がベースとなるのでお相手が自分の味方で裏切らない存在であると実感しているか、実際に気持ちを素直に伝えているか振り返ってみてください。
「コミットメント」は単なる約束よりも積極的に実行する意思と行動が伴うものです。ただ、一方が勝手にコミットメントしていると思い込んでいる場合も多いので具体的に言葉にして確認するほうが良いでしょう。

推薦図書では3つの特徴のスコアが確認できます。質問内容から自分が理想と思うそれぞれのスコアを考えて今の状態とくらべたり、パートナーに期待する愛情スコアと今とのギャップを確認して二人の愛情について話し合う材料にできるでしょう。各スコアは満点だから良いというわけではないので、自分たちに合った点数を考えましょう。

一般的に時間の経過とともに「パッション」は弱くなっていくようです。つまり、夢のような恋愛期間が終わり現実の生活に戻るということでしょう。愛情を長続きさせるには「インティマシー」と「コミットメント」に注目することが大切なようです。

推薦図書:越智啓太 (2015). 恋愛の科学. 実務教育出版

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