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2022.10.30
マリッジ・エデュケーション(結婚教育)の歴史
キリスト教会の結婚講座
キリスト教の教会では昔から結婚を決意した信者を対象に結婚講座を開催してきました。教会で結婚式をあげるためには結婚講座の修了が求められることもあり、その影響は大きかったと思われます。これらの講座では各宗派の教義に従った結婚生活と夫婦関係を学ぶようになっています。
大学での結婚教育
アメリカでは1920年代になると社会情勢の変化を背景として、学生からの要望により大学で結婚教育の講座が開かれるようになります。結婚教育は全米に広がり1935年には225大学、1940年代末には500大学以上を数えるようになります。
当初、大学が結婚教育で取り上げた内容は「交際、パートナーの選択、婚約、家計、性以外の家庭内の諸問題、結婚と仕事の考え方、セックス、妊娠、避妊、育児方法、離婚」と多岐に渡っています。この中でも特に性とセックスに関する情報は19世紀にはタブーとされていたため、その具体的な知識が多くの学生に必要とされていたことは現代の我々とはかなり違います。近代化により夫婦の役割分担や家族構成が変化し、夫婦の互いに対する要求が変化する中でパートナーの選択には混乱が見られたようで、新しい選択基準が必要とされました。
現在の結婚教育
現在のアメリカでは連邦政府が結婚教育を政策として後押しするなど官民両方で様々な取り組みがなされています。また、州によっては結婚教育を受講しないと婚姻届が受理されないところもあります。これら現在のアメリカの状況については、また別の機会に詳しく取り上げさせていただきます。
日本においてはアメリカで行われている結婚教育のプログラムが輸入される形で展開されてきました。まだ一般的とは言えないまでも徐々に利用者がでてきているようで今後の発展が期待されます。

